ファスト映画とは?訴訟の理由は著作権問題が原因?【何が悪い?】

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2時間の映画を約10分でまとめてユーチューブに投稿している「ファスト映画」が訴訟問題になっています。

ファスト映画とは、名前のとおり数時間ある映画を超短縮して要点を話している動画のことです。考察やあらすじ動画とは違い、がっつりネタバレをしています。

今回、映画業界がファスト映画に対して法的措置を取るとのことでしたので、訴訟の理由について調べました。

ファスト映画とは?

ファスト映画とは、映画の画像を切り貼りして、数時間ある映画を10分ほどに超短縮した動画のことです。ユーチューブに動画投稿されていて、約50個近くのファスト映画が乱立しています。

ファスト映画はほとんどがユーチューブで収益化しているので、映画業界が試算した累計被害は950億円を超えているとのことです(被害額の計算方法は非公表でした)。

ファスト映画に訴訟する理由は著作権問題が原因?

ファスト映画が映画業界から訴訟される理由は著作権侵害が原因です。

ファスト映画は、あらすじや考察動画とは違い、がっつりネタバレをしています。数時間の映画を10分に超短縮しているとはいえ、その動画を見た人が本来の映画を見る機会がほぼ無くなる可能性が高いので被害が出ています。

過去にファスト映画の投稿者が訴訟されて敗訴した事例がありますが、そのときは投稿した動画に使用したサウンドが著作権に引っかかったことが原因でした。

とあるファスト映画の投稿者はその事例を引用して反論していましたが、今回は映画そのものに対する著作権侵害なので訴えられる可能性が高いです。

また、これは漫画村の訴訟問題に似ています。漫画村は違法に漫画をアップロードしていたのが原因で訴訟問題に発展しました。最終的に漫画村の運営者は懲役3年の実刑判決が出ています。

ファスト映画とあらすじ・考察動画の違いは?

ファスト映画とあらすじ・考察動画の違いは著作物の利用方法です。

あらすじ動画は文化庁によると、程度によりけりですが、それを視聴することで作品の内容が大体分かるものであれば著作権者に了解を取らないといけないことになっています。

Q:最新のベストセラー小説のあらすじを書いて、ホームページに掲載することは、著作権者に断りなく行えますか。

A:どの程度のあらすじかによります。

 ダイジェスト(要約)のようにそれを読めば作品のあらましが分かるというようなものは、著作権者の二次的著作物を創作する権利(翻案権、第27条)が働くので、要約の作成について著作権者の了解が必要です。また、作成された要約をホームページに掲載し送信する行為(複製、公衆送信)も元の作品の著作権者の二次的著作物を利用する権利(第28条)が働くので、要約の作成と同時に当該著作権者の了解を得ておく必要があります。一方、2~3行程度の極く短い内容紹介や「夭折の画家の美しくも哀しい愛の物語」などのキャッチコピー程度のものであれば、著作権が働く利用とは言えず、著作権者の了解の必要ありません。

http://kids.cric.or.jp

従って、あらすじ動画であっても作品の内容が分かるものであれば、著作権者に了解を取らないといけません。

ファスト映画も結末まで分かるものが大多数なので、本来は著作権者に了解を取る必要がありますが、無断で投稿しているので、訴訟問題になっているわけです。

考察動画は動画投稿者の予想がメインなので該当しないでしょうが、動画内容の大半が作品本編の内容であれば著作権者に了解を取らないといけない可能性があります。

例えば、鬼滅の刃が完結し、明らかにされなかったことについて語る考察動画は、動画投稿者が独自に予想した内容になるので問題はないでしょう。

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