アメリカがWHOを脱退したらどうなる?理由や影響は?新組織設立も

4 min

5月29日にアメリカ・トランプ大統領よりWHO(世界保険機構)からの脱退が表明され大きな注目を集めていますね。

トランプ大統領は新型コロナウイルスに対する中国の対応を批判、同時に以前よりWHOが中国寄りの発言を行っていた事も指摘しています。

その後、WHOに改善を求め、4月に資金提供を停止しており、5月にはツイッターを通して30日以内に対応が見られない場合は脱退を検討していると発表していました。しかし、30日を待たずして5月29日にトランプ大統領よりアメリカがWHOより離れる事が公表されています。

この発表に多くの国が反応を示し、EUなどからは再考要請が、そして、台湾からは新組織設立の示唆と積極的参加が示されているんです。

アメリカのWHO脱退理由からその影響、そして新組織設立の可能性を見ていきましょう。

スポンサーリンク

アメリカのWHO脱退理由はなぜ?原因は中国?

冒頭でもお話ししたようにアメリカがWHO脱退を表明した原因は中国にあります。

事の発端はやはり新型コロナウイルスであり、皆さんもご存知の様にこのウイルスは2019年年末・中国武漢で発生しています。新型コロナウイルスの発生時、武漢では原因不明の肺炎が確認されていましたが、中国政府はこの事態を早急には発表しておらず、「隠ぺい工作」と言われていた事も記憶に新しいと思います。

この事態に多くの国々が中国の在り方に反発を示していますが、WHOから発表された声明は驚く内容となっていました。

「中国を視察中、あらゆるレベルでの中国政府の関与のレベルに非常に感銘を受けました。政府から武漢と湖北省に多大な支援が注がれ、非常に組織化された緊急管理を備えています」

https://www.tv-tokyo.co.jp/news/original/2020/02/14/009483.html

この声明は2020年1月29日に発表されており、既に中国では死者132名、感染者がおよそ6,000名にも及ぶ事態となっていたんです。

多くの被害が出ているにも関わらずこのような発表を聞いてはWHOが中国寄りだと感じる方もきっと多いでしょう。実は近年WHOの事務局長を務めた人物は中国との関りが非常に強い方ばかりとなっています。

WHOは中国によって支配されているのか?

現在WHOのトップとして先ほどの声明を発表したのはテドロス・アダノム氏です。彼はエチオピア出身の医師であり、2017年よりWHOの第8第目事務局長に就任しました。

そして彼の出身地であるエチオピアには2兆6,600億円の投資が行われており、この金額は同国の国家予算の1.75倍にあたる金額です。

また、2020年1月に新型肺炎の視察でテドロス氏が中国を訪れた時には国家主席である習近平氏と会談していますが、実はこれはとても異例の事であり、国連の一機関のトップに対して国家主席が相対する事は考えにくい自体なんです。

また、テドロス氏の前任を務めていたマーガレット・チャン氏は中国の推薦によってWHOの事務局長に就任したと言われています。

この様に最近のWHO事務局長には中国と関わりを持っている人物が多く、さらに、先ほどの声明を合わせて考えるとその関係性に疑問を持つ人が居たとしても不思議ではありませんよね。

トランプ大統領も同様の事実を考えWHOに対応の改善を要求していたのでしょう。しかもアメリカと中国の関係は以前から悪化の一途を辿っていました。現況が中国にあると考え、WHOの対応改善が見られないと判断し、今回この様な声明発表に至ったのでしょう。

スポンサーリンク

アメリカのWHO脱退による影響は?

アメリカがWHOを脱退した場合、様々な影響が考えられます。

まず真っ先に思い浮かぶのは資金についてです。

冒頭でもお話ししたようにアメリカはWHOに資金を提供しているのですが、その金額は膨大であり、昨年は同期間の年間予算15%弱にもあたる額だったのです。その金額は4億ドル(約430億円)と言われており、この資金提供が行われないとするとWHOが財政難に陥る事は簡単に想像できるでしょう。

また、技術・知識の面でも問題は発生するでしょうね。

アメリカは世界でも有数の先進国であり、様々な面でトップを行く国です。当然医療でも世界トップクラスの技術・知識を有しており、WHOにこれらが提供されなくなると発展が遅れることは間違いないです。

この様にアメリカがWHOを脱退すると様々な影響が考えられ、EUなどからは再考するように要請が出ています。しかし、アメリカからの回答は得られておらず、トランプ大統領の決心は固そうです。

さらに問題の渦中にあるWHOからは何も声明が発表されておらず、このままでは本当にアメリカ脱退が実現する可能性が非常に高いです。さらにアメリカの脱退に伴い世界では新組織設立も考えられています。

新施設設立の可能性は?

アメリカの脱退によって台湾からは新組織設立の可能性と積極的な参加姿勢が表明されています。

確かに世界的に最も影響力のあるアメリカがWHO脱退となると新組織設立を考えたとしても不思議ではありませんよね。そして、台湾の陳時中(チェンシージョン)衛生福利部長は「今後、米国との協力の機会が更に増えるよう望む」と声明を出しており、アメリカに協力する姿勢を見せているんです。

この背景には統一を迫る中国との関係があり、後ろ盾としてアメリカとの協力体制を重要視しているという考え方もあります。

台湾の正式名称は中華民国と言い、国ではなく地域を示すしており、中国との関係は微妙かつとても複雑です。詳しい背景などは割愛しますが、現在、中国は台湾に対して統一を迫っている事を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

しかし、台湾も統一には反対を示しており、2020年1月に行われた総選挙では中国に対して強硬姿勢をとっている蔡英文氏が再選しています。国民も統一には反対している事が反映された結果となっており、その後ろ盾となるアメリカとの協力は今後、台湾にとっては追い風となって行く事は間違いないでしょう。

その為、新組織設立後には積極的な参加を表明している訳ですね。

この様な理由で、仮に新組織設立が正式化すると加入を考える国はまだまだ増える可能性も十分にあり得ますよね。今後のアメリカの動きに注目して見ていきましょう。

スポンサーリンク

アメリカのWHO脱退についてまとめると

今回はアメリカのWHO脱退と理由、そしてそれに伴う影響や新組織設立の可能性を考えてみました。

新型コロナウイルス発生を隠ぺいしたと考えられる中国ですが、WHOはかなり擁護する姿勢を示しており、トランプ大統領からはこの対応を改善するようにと要請が出ていました。しかし、WHOからは改善する姿勢が見られなかったと判断し、結果として脱退発表という形になってしまいました。

世界で有数の影響力を持つアメリカがWHOを脱退するとなると資金面・技術面・知識面など様々な影響が考えられ、さらには新組織設立の可能性さえ見えてきます。

EUなどからはアメリカに向けて再考するように要請が出されていますが、果たしてトランプ大統領はこのまま正式にWHOを脱退するのでしょうか?

今後の発表、そしてその後の展開にも注目があつまりそうですね。暫くはアメリカWHO脱退というニュースから目が離せない時間が続きそうです!

スポンサーリンク

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です